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東京藝術大学修了作品展2023『田村正樹 Voyage』
2023


〈本〉〈窓〉〈銅版画〉の三部構成で、大学院在籍中に制作した作品の中から
2022年に完成した最新作を選んで
​修了作品展をおこなった。

 

The Book of Life −生活の書−
2020-22

普段の何気ない〈生活〉から見つけたモチーフを元に、内面的なイメージ世界を膨らませて描いた本。
コロナ禍で社会が大きく変化していく中で、それでも変わることのない〈人々の暮らし〉に焦点をあてた本にしたいと考えた。
​一時の中断期間を経て、実に2年がかりで制作された。東京藝術大学修了作品。


 

YURAKUCHO WORKS
2022


有楽町ビル10階『YAU STUDIO』での滞在制作作品。
向かいに位置する新有楽町ビルの窓にインスパイアされ、〈窓の向こうに広がる世界〉をテーマに描いた12枚組の連作。

​古来から強い結びつきを持ってきた〈窓〉と〈絵画〉の関係を改めて考える機会となった。

 

Pieces of My Life
2022


エッチングによる、初めての銅版画作品。
線を主体としたモノクロームの世界で、自己の内的イメージを表現することを狙いとした。
 


 

有楽町滞在制作 ー YAUスタジオにて ー
2022


2020年秋、有楽町ビル10階「YAUスタジオ」でおこなった滞在制作の記録。
​ーー「Work(仕事)」をテーマに、新有楽町ビルの窓をモチーフとした絵画の連作に取り組んだ。
オフィスビルで働く人々との"窓越しの交流"を、もう一つの大丸有として描いた作品。



 

The Book of Nights ー 夜の書 ー
2022

人々が眠りについた真夜中の時間に、人知れず動き出す者たちがいる。
それは、ひとときの儚い夢の冒険だったり、禁じられた恋だったり、エンドレスなナイトメアだったりーー。

​ーー不気味でユーモラスで、どこか親しみのある様々な「夜」の断片を集めたスクラップブック。



 

Her Name is "P" ー 彼女ノ名ハ「P」ー
2021

ドイツのミュンスターに住むアーティストPaula Göbとのコラボレーション。
オンライン越しに連絡を取り合いながら、人種、ジェンダー、国籍、言語、記憶など、異なるバックグラウンドを持つ両者の間に虚構の人格「P」を設定し、彼女がかつて旅したはずの旅行記を描いた。
​国境を超えた「他者理解」はやがて、「自己理解」へつながり、「自己」の輪郭は次第に曖昧なものとなってゆくーー。



 

​The Book of Clouds-異者の書- 

2020

普段は気づかずにいても、私たちのまわりに確かに存在している「異者たち」の世界。

それは、掴めそうで掴めない「雲」のよう―――。

 

​The Book of Drops-からっぽバケツのブルース- 

2019-2020

人は誰しも、心のどこかに「からっぽバケツ」を抱えているもの。

そして、そこには「からっぽ」ゆえに、いろいろなものが混ざり込む。・・・喜怒哀楽、愛と憎しみ、嫉妬、欲望、そして希望。

永遠に満たされることのないその容器から、今日も物語が生み出されていく。

​The Book of Kite

2019

​空と地面、空想と現実の間を漂う「凧(Kite)」。どっちつかずに揺れ動くイメージは、つかの間の真実を映し出す。

ガラス玉の向こうに広がる世界、2つの顔をもつ花嫁、樹の下に眠る仮想妊婦、夢の川をわたる人…。ここではない「どこか」で、「それ」は確かに起きているのだ。

Welcome to the NEXT WORLD​

/ Inside of the ANOTHER WORLD

2020

ページをめくるごとに形を変えていく有為転変の世界・・・「NEXT WORD」と、

個人のうちに秘められた無数の並行世界・・・「ANOTHER WOLD」。​ノートブックと箱で対となっている2つの世界の側面。

 

​僕のドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ

2018

7m×5mのホワイトシートに、古典文学の傑作『ドン・キホーテ』の物語世界をモチーフにドローイングした。貼って剥がせる、折りたたみ可能なシート壁画は建築に依存した従来の壁画とは異なる「仮想壁画」だ。それは、絵画のもつ虚構性のメタファーであるのと同時に、私たちの生きる、この「人生劇場」のメタファーでもある。多摩美術大学卒業制作。

ドン・キホーテ1
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